ハーイ!!!キャプテンカルボです。
ちなみに、カルボとはタガログ語で「ハゲ」という意味です。

前置きとして、特別養護老人ホーム(以下特養)は入所定員が30名以上いるところを広域型と呼び、さらに大きな施設になると100名以上利用者がいる特養もあります。

又、従来型特養と言って20年以上前に作られた特養は大人数の職員が大人数の利用者の介護を担い、建物の構造も昔の病院のように廊下が長い作りになっており、端の部屋から端の部屋までの移動するだけでも時間がかかる設計になっていました。2000年以降はユニット型の施設といって、縦長の作りではなく、施設にもよりますが、それぞれの階に4つのユニット(100床以上の規模の場合)という生活単位が区切られ、それぞれのユニットという小さな生活単位の中、10名の利用者が生活するという建物の構造に変わりました。

それに対しグループホームはユニットという生活単位が分けられているのは同じですが、1ユニットの定員は9名で、2ユニット18名です。(グループホームによっては3ユニットあるところがあります。)

前置きが長くなりましたが、今回は上記の説明を前提に、特養(ユニット型)とグループホームの大きな違いを解説します

人員基準

特養・・・利用者3名に対し職員1名(夜間は利用者20名に対し職員1名)
※夜間帯は2ユニット20名を職員1人が対応します。

グループホーム・・・利用者3名に対し職員1名(夜間は利用者9名に対し職員1名)
※夜間帯は1ユニット9名を職員が対応します。

夜間の職員数の面ではグループホームが手厚く、職員が手薄い特養は多くの利用者の介助に追われるということで、介護を担当する人数としては圧倒的に特養が多いということになります。

利用者人数と特徴

特養・・・1ユニット10名の利用者(生活全般に介助が必要な方が多く、認知症が進行した結果、介助の量が多くなっている利用者も入所している。)

グループホーム・・・1ユニット9名の利用者(医師から認知症の診断を受けた方でないと入れないため、軽度・中度・重度の認知症と診断された方が入所している。)

利用者人数は特養10名、グループホーム9名とさほど変わりなく双方ともに認知症の高齢者が入所している。

<新人介護職>認知症の種類・症状・対応方法・介護疲れ予防を徹底解説

利用者の入所基準と平均介護度

特養・・・・入所基準は特例を除き要介護3以上しか入れない決まりがあり要介護4や要介護5の方も見えるため、平均介護度は3.5~4.3ほどです。生活全般に介護が必要な方が多く、介助の量も多いということになります。

グループホーム・・・入所基準は要支援2以上という決まりがあり、最近こそ見取りを行っているグループホームもありますが、平均介護度としては1.8~2.7ほどです。

平均介護度をみても身体介護をする機会は圧倒的に特養のほうが多いということになります。

特養とグループホームの1日の流れを基に双方の違いを比較

特養               
6時30分 起床介助
排せつ介助

7時30分 朝食介助

8時   口腔ケア介助
臥床介助

8時30分 バイタルチェック

9時   臥床介助・入浴介助

10時  排せつ介助、水分補給介助

11時  離床介助
コミュニケーション

12時  昼食介助
口腔ケア介助

13時  排せつ介助、入浴介助

15時  おやつ介助
コミュニケーション
臥床介助、排せつ介助

16時30分 離床介助

18時   夕食介助

18時30分 口腔ケア介助
排せつ介助

19時~20時 就寝介助

21時   消灯

グループホーム
7時     起床介助、排せつ介助

7時30分  朝食介助

8時     口腔ケア介助

8時30分  バイタルチェック

9時     入浴介助
コミュニケーション

10時     排せつ介助、水分補給介助

11時    余暇活動
コミュニケーション

12時     昼食介助
口腔ケア介助

13時     排せつ介助、レクリエーション

15時     おやつ介助
コミュニケーション

16時     排せつ介助、コミュニケーション

18時     夕食介助

18時30分  口腔ケア介助

19時30分  排せつ介助、就寝介助

21時     消灯

大まかにこのような形になります。
1日の流れをもとに下記のことについて比較していきます。

<特養の入浴>
1ユニットの1名ですが、全体の利用者人数が多く、要介護の状態も高い人が多いです。入浴は週に2回は入らないといけないという決まりがあるため、仮に100名入所者がいて7日間に分けた場合、100人×2回÷7日=28.5人になり、1日に28~29名の入浴介助をする必要があります。

又、浴槽の種類も<個人浴槽・座位式浴槽(車いすのような浴用チェアーのまま入浴できる)、臥床式浴槽(寝台に横になったまま入れる浴槽)>少なくとも3種類はあります。

それに加え、介護状態にあわせて、別のユニットの利用者と合同で入浴しているため時間がかかるということもあり、午前・午後にわかれて入浴しているケースが多いです。

<グループホームの入浴>
利用者人数が1ユニット9名で、それぞれのユニットに個人浴槽があり、自立度が高い方も多いため、それほど入浴に時間がかかりません。

グループホームも入浴は週に2回は入らないといけないという決まりはありますが、各ユニットに浴槽があるため、9名が6日間に分けて週2回したとしても、9人×2日÷6=3名となるため、入浴介助は1日3人のみになります。その結果、上記の1日の流れのように午後からはレクリエーションの時間をかくほすることができます。

<特養のレクリエーション>
上記の1日の流れのように、午後からも入浴があり、ユニットに待機する職員の状況次第ではレクリエーションの時間を確保できず、全く行わないということはないにせよ、毎日レクリエーションを行うことは難しい状況になります。

<グループホームのレクリエーション>
上記1の1日の流れのように、午後からは入浴はなく、各ユニットに少なくとも2人以上の職員がいるため、毎日のようにレクリエーションの時間を確保できます。

<特養の排せつ介助>
ユニットケアを行っている特養は排せつ介助の時間を固定せず、利用者の尿意の有無や、感覚に合わせ、その都度排せつ介助を行っているところが多いです。
要介護3以上の方ばかりなため、自力でトイレに行ける方はそれほど多くなく、何かしらの介助やおむつを常時着用し、臥床介助を行ってからおむつ交換を行い、再度離床介助を行う必要がある方達も多く、1人のおむつ交換にかける時間が長くかかってしまうのが特養です。
日勤帯は人員もある程度はいますが、夜間帯は少なくとも20人を一人で見るため、夜間のおむつ交換は激務です。

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<グループホームの排せつ介助>
グループホームも同じく、排せつ介助の時間を固定せず、利用者の尿意の有無や、感覚に合わせ、その都度排せつ介助を行っているところが多いです。
要支援2、要介護1~2の方達が多く、比較的自力でトイレに行けるため、排せつ介助にそれほど時間がかからないのがグループホームです。

<介護保険>介護の状態を示す要支援・要介護状態ついて徹底解説します。

もちろん一概には言えませんが、特養とグループホームの大きな違いは、利用者の人数と身体介護の量であり、結果的に特養は排せつ介助や入浴介助の時間が長くなってしまうため、レクリエーションを行う時間が確保しにくいという特徴があります。

 

待遇

特養の年収・・・423万
グループホームの年収・・・292万

年収では131万ほどの差が出ます。理由は大規模の社会福祉法人が運営していることが多い特養では利用者の数も多いこともあり、待遇も良いです。

結論

いかがでしたか?
特養はグループホームに比べ人数と介助量が多く、身体介護にかける時間が多く必要になり、グループホームは夜間帯の人員基準に余裕があり、1日を通しての介助量も少ないため、身体介護よりもコミュニケーションやレクリエーションのための時間を多く確保できるところが大きく違うということです。
又、平均ではありますが、待遇の面では大きく違ってきます。

ある程度の待遇にこだわると共に、多少体力的にきつくてもレクリエーションやコミュニケーションよりも身体介護をみっちり学びたいという方は特養で働くことをお勧めしますし、そこまで待遇にこだわらず、体力的に自信がないかわりに、レクリエーションやコミュニケーションを苦に感じない方であればグループホームで働くことをお勧めします。

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個々にあった施設で働くことが自分にとっても利用者にとっても良いことですし、どちらの施設形態で働くことが介護職としての優劣をつけるものではないため、どうか自分にあった施設で自分らしく働けることを祈ってます。

それでは良い1日を!!!

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