ハーイ!!!キャプテンカルボです。
調子はどですか?
ちなみに、カルボとはタガログ語で「ハゲ」という意味です。

特別養護老人ホームで働いたことがある人は生活相談員という重要な役割をもった人がいることをご存じかと思います。
私も特養で長く働いている中、生活相談員として5年ほど経験を積ませてもいらいました。現在も役職は生活相談員ではありませんが、生活相談員業務を行ってます。

それはさておき、生活相談員は周りから見たらどんな仕事をやっているのかは大変わかりづらいですが。「なんでも屋」と呼ばれているように、その仕事内容は多岐に渡ります。
時に、現場の介護職の方たちから
・「座って楽ばかりしやがって」
・「何やってるんだか知らないけど暇そうだね」
・「少しは現場に入れよ」
などという心ない陰口をたたかれてしまうことも少なくありません。
仕事量が多い割に「報われない」と感じている現役の生活相談員の方たちも多いのではないでしょうか?

なかなか理解してもらえない生活相談員について、その仕事内容、役割、待遇などについて解説していきたいと思います。

生活相談員の仕事内容

生活相談員の仕事内容とは、「相談・情報収集・連絡・調整」することで、それが利用者と家族、社会をつなぐための援助になります。
「社会福祉援助技術(ソーシャルワーク)と呼ばれます。

具体的に説明すると、利用者から「私、誕生日に家族とお寿司を食べに行きたい」という相談をされたとして、その人が生活保護を受給しており、月に決まったお金しか使えなかったとしましょう。ですので、常にその利用者(金銭的余裕のない方は特に)の経済状況を把握すると共に、低価格なお寿司屋さんを探したり、ご家族にその利用者と一緒にお寿司を食べに行って頂きたい旨を連絡すると共に、ご家族が利用しているお寿司屋を聞くことで、そのお店の割引クーポンを持っていないか、より安い店を知っていないかという情報を聞き出すこと。
又、その利用者が車椅子で移動をしているのであれば、介護職員と連携し、誕生日の外出を計画すると共に、シフトを調整して職員送迎を行うことで移動のためのコストを削減する提案するなど、できる限り利用者の金銭的負担が少なく「お寿司を家族と食べに行くことができるよう」連絡・調整するというです。
1名の利用者から受けた1つの相談事を解決、もしくは要望を叶えるために上記のような「相談・情報収集・連絡・調整」を繰り返し行うのです。
利用者は1名だけではないというのがポイントです。

「ソーシャルワーク」以外にも下記のような業務を連動して行います。
<特別養護老人ホームの生活相談員の主な仕事内容>
・施設見学の対応(入所申し込みの受付、料金説明)
・入所申込者の待機状況の把握(入所判定基準の点数管理)
・入所申込者への入所判定のための事前面接・記録
・新規入所者の情報を職員に提供
・契約業務
・ボランティアの受け入れ(情報取集、連絡、受け入れ態勢構築)
・マニュアル作成(ケア全般)
・委員会や会議への出席、議事録作成(入所判定、事故防止、身体拘束廃止、防災、行事、広報、接遇・マナーなど)の開催・議事録記作成などの記録
・入所者の病院受診の送迎・付き添い・帰設後の家族連絡、記録
・介護職員のシフト管理、介護指導
・苦情の受付、記録
・緊急時(救急搬送時、事故発生時)の病院への付き添い、家族への連絡
・退所時の援助(受け皿の情報収集・連絡・調整)
・加算の管理
・併設事業所(ショートステイなど)の利用者の送迎
・外部の会議への出席(地域ケア会議、サービス担当者会議(ショート)、生活相談員会議、退院時(病院からの)カンファレンスなど)
・事業計画・事業報告の作成
・ケアプラン作成の援助
・居宅介護支援事業所のケアマネージャー、病院、自治体との連絡・調整

◎上記のように、まだまだ細かいことをあげればきりがないぐらい、その業務は多岐に渡ります。

 

特別養護老人ホームの入所方法・入所困難な理由・費用などを徹底解説

特別養護老人ホームに新入所される利用者の決定方法と過程について解説します。

特別養護老人ホームで開催する義務がある委員会と効率的な開催方法

 

生活相談員の資格要件

・社会福祉士
・精神保健福祉士
・社会福祉主事任用資格
※自治体によって異なりますが、基本的には上記3つの資格が生活相談員の資格要件になります。(ほとんどの自治体では介護福祉士や看護師、介護支援専門員なども資格要件として認められます。)

生活相談員の配置基準

特別養護老人ホームでは入所者100につき生活相談員は1名以上と定められています。
(具体的に)
101名の利用者がいる場合・・・・生活相談員は2名は必要
100名の利用者がいる場合・・・・生活相談員は1名は必要
100名未満の利用者の場合・・・・生活相談員は1名は必要

生活相談員の待遇

生活相談員の平均給料
月収:20万~25万
年収:300~450

というのが平均値になります。地域、法人の大きさ、兼務関係次第では年収500万以上の方もいますが、ごく少数です。下記の「生活相談員の兼務関係」でも触れますが、現場の介護職と生活相談員の兼務は基本的にはできない決まりになっているため、生活相談員として働く方には「介護職員処遇改善手当」は実質支給されないことになっています。

 

生活相談員の兼務関係

施設によっては「生活相談員兼介護支援専門員」であったり「生活相談員兼介護職」及び「特養の生活相談員兼ショートステイの生活相談員」と言った肩書の人がいます。
ですが、基本的に生活相談員は「常勤専従」です。
常勤とは1日8時間勤務かつ週に40時間以上働く人、専従とは1つの役職しか従事できない(兼務は不可)という意味です。
矛盾しますが、介護報酬の解釈には仕事に支障がないのであれば、」2職種までの兼務は可能と書かれています。
つまり、2つの仕事を一緒に行うことは違法ではないということです。
ややこしいのは、生活相談員の場合は、「※1介護支援専門員及び※2併設する短期入所生活介護事業所の同職種のみ兼務可能」ということが介護報酬の解釈に書かれています。

※1・・・自治体によりますが、介護支援専門員との兼務は可能。(特養の生活相談員+特養の介護支援専門員=2職種の兼務)
※2・・・併設のショートステイの生活相談員との兼務は可能(特養の生活相談員+ショートステイの生活相談員=2職種の兼務)

★現場の介護職+生活相談員=2職種兼務になりますが、基本的に認められていません。

 

<福祉施設>同職種・他職種兼務をして働くことのメリット・デメリット


まとめ

長々と語ってきましたが、彼らは決してただ単に座って遊んでいるわけではないということをわかって頂けたのではないでしょうか?
又、資格要件さえ整えば誰でもできるということはわかって頂けたと思いますが、利用者及び家族が抱えている問題を解決するためには生活相談員の質(情報量、知恵、行動力、判断力など)に左右されることもあります。生活相談員の質が「利用者の生活の質」に大きく影響を与えるです。
だからこそ最初に述べたように大変重要な役職なのです。
完璧に理解してほしいわけではなく、理解されないであろう、報われることなんて少ないであろうことは生活相談員経験者であれば必ずわかっています。
そして現職の生活相談員も介護職の時は生活相談員の仕事内容を理解できなかった人も多かったことでしょう。
仕事量が多く、大変苦労することは目に見えてわかっていることですが、一度経験することで必ず、今後に活きる経験ができる仕事ですし、人として成長できるきっかけになる専門職です。
なにより、利用者と家族、施設と外部社会、利用者及び家族を社会へつなぐための施設の顔が「生活相談員」なのです。
ぜひ一度経験してみてはいかがでしょうか?

それでは良い1日を!!!

 

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