ハーイ!!!キャプテンカルボです。
調子はどうですか?
ちなみにカルボとはタガログ語で「ハゲ」という意味です。

福祉施設では沢山の高齢者の方達が生活しており、介護職であるあなたも毎日利用者の食事介助を行っているのではないかと思います。
食事介助を行う際に最も気を付けることは誤嚥であり、誤嚥が原因で誤嚥性肺炎になってしまうことがあります。
誤嚥性肺炎とは肺炎の一種で、食物が誤って気道に入ってしまい、口腔内の細菌が感染を起こし肺炎を引き起こすというものです。
又、肺炎による死亡者の96.8%が65歳以上、肺炎が原因で亡くなる60歳以上の高齢者のうち96%が誤嚥性肺炎であるというデータがあります。
引用:いいケアネット

食物が誤って気道に入ってしまわないためには「食塊形成」ができているかが前提であり、「食塊形成が」できるのか、できないのかを見き分けることが一番のカギになってきます。

今回は「食塊形成」ができているかできていないかを適切に見極める事が誤嚥性肺炎を予防するカギになる?ということについて私なりに解説していきたいと思います。

食塊形成とは?

まず最初に、食物を歯で噛み砕くことを「咀嚼」といい、噛み砕いた食物を飲み込むことを「嚥下」といいます。

又、咀嚼することで食物をかみ砕き、唾液と絡めることで一つの塊(丸める)にすることを「食塊形成といいます。

食物を咀嚼している時は無意識のうちに唾液で食塊形成を行い、飲み込もうとする際に喉に食塊が当たることで嚥下反射という反応が起きて、食道に食物が運ばれますが、喉に食塊が当たる時に無意識に呼吸を止めています。

呼吸を止めた際に喉頭蓋という気道をふさぐ蓋が閉じると共に、軟口蓋という食物が逆流した際に鼻腔への道をふさぐ蓋が閉じることで、食物が食道以外に入ってしまわないようになっているのです。

そのために食物を噛み砕き、唾液を利用して丸めることが必要であり、それが「食塊形成」と呼ばれるものであり、それができないと食べ物のかけらが誤って気道に入ってしまいます。

咀嚼・嚥下・食塊形成という言葉と意味は看護師や栄養士だけでなく、介護職も知っておく必要があります。

参考:ナースなみんなのコミュニティー

 

嚥下のメカニズム(仕組み)


食べ物を認識してから、食べ物が胃に行きつくまでが嚥下のメカニズム(仕組み)です。

①認知期:食べ物を見て認識する。 
②準備期:食べ物を口に取り込み咀嚼しながら 唾液と混合して「食塊形成」をする。
③口腔期:食塊を口腔から咽頭(喉)へ送り込む 
④咽頭期:口腔から送り込まれた食塊を食道へ送り込む。 
⑤食道期:蠕動運動により食塊を胃まで移送する。

嚥下のメカニズムとしては、上記の過程をたどりますが、②で食塊形成をして、③で咽頭(喉)に食塊があたることで嚥下反射が起こり、食道に食塊を運ぶ命令が脳から入り、食道を経て胃に行きつくわけですが、唾液の分泌量が少なかったり、咀嚼がうまくできないことで食物を塊にできないと、④で食道に送り込まれた食塊とは別に、食塊からこぼれ落ちた食物の欠片が呼吸をした瞬間に気道に入ってしまうことがあります。

そうすることでムセ込みが起こりますし、それを誤嚥・誤飲と呼びます。

又、誤嚥してムセ込んだ際に食物の欠片を喀出しようとしますが、喀出できない食物に口腔内の細菌などが繁殖して感染してしまうことが「誤嚥性肺炎」ということになります。

ムセ込みの原因はうまく咀嚼ができなかったり、唾液の分泌が少ないという理由で食塊形成ができず塊からこぼれ落ちた食物のかけらが誤って気道に入ってしまうということが一番のムセ込みの原因です。

食事形態の重要性

食事形態としては施設によって数も違えば、呼び方も違うとは思いますが、大まかに分けて、「普通食(健康食)」「荒刻み食(一口カット)」「極刻み食(刻み食)」「ミキサー食(とろみ食)」「ゼリー食」の5種類ほどに分けられると思います。

歯があるのかないのか、歯があっても咀嚼はできるのかできないのか、歯がなくても咀嚼はできるのかできないのか、入れ歯があるのかないのか、入れ歯があれば噛めるのか噛めないのか、入れ歯がなくても噛めるのか噛めないのか、飲み込みはスムーズかムセ込みがあるのか、トロミをつければ飲み込めるのかむせるのかなど、それぞれの利用者の咀嚼・嚥下状態のアセスメントによって慎重に食事形態は決められていることと思います。

そして「食塊形成のポイントは咀嚼と唾液である」ということです。

例えば、歯があってもうまく噛むことができず、唾液の分泌が少ない方であれば「普通食は適切ではなく」刻み食にあんかけなどをかけることで、咀嚼を補うと共に、あんかけが唾液の代わりを果たし、食塊形成を助けます。

又、歯がない方で咀嚼がうまくできず唾液の分泌が少ない方であれば、ミキサー食を提供し、それほど咀嚼をせずとも、もともと水分量が多い形態であるミキサー食が唾液の代わりを果たすことで、食塊形成を可能にさせることもあります。

咀嚼状況と唾液の分泌量を見極める、もしくは唾液の分泌量が把握しづらければムセ込み状況を観察した上で食事形態を慎重に決定することが食物を塊にする上では大変重要になってきます。

 

食塊形成を見極めることが誤嚥性肺炎を予防するカギ?

看護師や栄養士が「ムセ込みが多い」「嚥下状態が悪い」といった抽象的な表現をすることがありますが、それは食事形態の選定ミスであり、「食塊形成」の見極めができていないことがすべてではないかと思います。

ムセ込みが多く、嚥下状態が悪いのであれば、それは「食塊形成」ができていないという評価になり、咀嚼に原因があるのか、唾液を含めた口腔内の水分量が原因であるのかを見極める必要があります。

そのためには介護職をはじめ、看護師や栄養士といったチームでのこまめな観察と気づきが大変重要です。

食塊形成ができているか、できていないかを適切に見極めることこそが誤嚥性肺炎を予防する一番のカギなのです。

最後に

いかがでしたか?

誰もが食事をする際には咀嚼を行いますが、無意識のうちに唾液とかみ砕かれた食物を一つの塊にすることを食塊形成と言い、食物が食道を通り胃に行きつくまでには絶対に必要な過程でもあります。

咀嚼、嚥下のみ評価されがちですが、上述した通り、食塊形成ができているか、できていないかを見極めることこそが誤嚥性肺炎を予防する一番のカギになります。

誰でも苦しい思いをして食事をしたくありませんし、利用者が食事をおいしく食べ健康に生活していくためには、介護職であるあなたや看護師や栄養士といったチームでの観察と気づきが大変重要になってくるのです。

最期まで読んで頂きありがとうございました。

それでは良い1日を!!!

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